2025/04/12 21:33

先月末、素材の仕入にイタリアへ行ってきました。

約10年ぶりというとても久しぶりの海外で、仕入だけに徹する旅ではありませんでしたが、仕入の様子と旅の記録をかねてご紹介します。

(フィレンツェ 共和国広場のメリーゴーランド)

今回は子ども1人と一緒の母子旅。
私には3人の子どもがおり、一番年長で体力もあり、旅の楽しみを自分で見つけることができる年齢、そして私の用事へも多少の理解ができる年齢になった10歳の息子を連れていくことになりました。

実は5年前に息子はパスポートを取得していたのですが、取得後すぐにコロナ禍になり旅行を断念。
今回パスポートを取り直してやっと叶った旅でした。

 
旅の初日は最寄りの大きな国際空港である福岡空港から、バンコクでの乗り継ぎを経て、イタリア北部のミラノ・マルペンサ空港に到着。

バンコクでの乗り継ぎは8時間も待ち時間があり、マルペンサ空港に着いた時はほっとして、予想外の寒ささえもうれしく感じました。

(マルペンサ空港 3月下旬でしたがコートが必要なほど寒く、遠くにはスイスの雪山)

ミラノはファッションでも知られるとても大きな都市で、初日と最終日の各1泊のみだったので歴史的な建物を中心に、日中は地下鉄もほとんど使わず街歩きをしました。

ミラノの人たちは女性も男性もおしゃれな装いの方が本当に多く、つい振り返って見てしまうほど。

有名なドゥオーモやガッレリアなど、建物がとにかく壮大で、歴史ある建物にモードなお店が入っていたりと新旧入り混じる活気あふれる街でした。


さて、イタリア到着後2日目に仕入の目的地であるフィレンツェへ。
イタリア国鉄が運営するfrecciarossa(フレッチャロッサ)という高速列車で移動です。
 
ミラノからフィレンツェまではちょうど2時間。

座席がとてもゆったりとしていて、車窓を眺めながら次の準備をしているとあっという間に到着します。


フィレンツェに到着してすぐに、予約していたアパートへ。
息子と2人の旅なので体調を崩すことは一番避けたく、自由に食事をアレンジできるアパートはとても助かりました。

またフィレンツェの街はミラノより小さく、昼食や休憩にこまめにアパートに戻ることができたのもよかったです。

(宿泊した中央駅近くのアパート


フィレンツェ滞在の3日目、待ちに待ったチョンピ蚤の市の日です。
私は20年前にフィレンツェに住んでいた時期があり、その時にもよく通ったのがこの下町のようなエリアの市場や蚤の市でした。

蚤の市だけでなく小さな工房もフィレンツェ全体にはとても多く、ここに行けばなにか良いものを見つけられるだろうという思いがありました。

たくさんの露店が並ぶ広場 7月をのぞく毎月最終日曜日に開催)

セレクトされた古物を扱う骨董店だけでなく、日常の不用品を扱う個人出店者まで、ありとあらゆるものが売られていてイタリアに住む人たちの生活が垣間見れるようでした。


布物を売っているお店も数店あり、かごにどさっと積まれたレースを一つ一つ広げていく作業を繰り返していきます。

どのように編まれたレースなのか、どのように使っていたものなのかなど、お店の方から話をきくことができたのも貴重な収穫でした。
(まるで宝さがしのよう! 疲れてきて「おなかすいた~」「座りたい〜」と言い出す息子を横目にアドレナリン大放出の母)

蚤の市会場には常設の建物もあり、蚤の市の前日に下見に行った際にも少し仕入をしました。
ここには10店舗近いアンティークショップが入っていました。

(常設のアンティークショップ)

レディースのアクセサリーやヴィンテージ子供服も仕入れたかったのですが、今回は日にちも少なく残念ながら探すことができませんでした。
今後の課題に持ち越したいと思います。



新しいものも古いものも、クラシックで遊び心のあるデザイン、そして素材の良さがとても魅力のイタリア製品。

きっと現代の私たちの生活を心豊かにしてくれる奥深さがあると思っています。

旅で仕入れた商品や素材を使ったアイテムは、今月末から制作販売していきます。

また準備が整い次第、お知らせしていきますね!